日曜朝のVTV7チャンネルは各少数民族語の番組が続く。モン語、カオラン語、タイ語、ヤオ語などなど。これはタイ語番組。タイ系民族はベトナム北西部のディエンビエンあたりに白タイ人黒タイ人が住んでいる。字幕にベトナム語がつく。
ベトナムはかなり少数民族をケアできている国だと思う。もちろん世界共通の少数民族に関する問題はあるだろうけど、少数民族の多い土地では政府役人などは優先的に少数民族が採用されているし、民族学校も整備されている。伝統家屋も保護されている。ただし中国のような少数民族自治区は設定されていない(南北統一以前は北にあった)。
同じ社会主義国でもラオスはそうでないらしい。まずもって多彩な民族をみんな「低地ラオ人・丘陵ラオ人・高地ラオ人」と、「皆ラオ人」にしてしまっている。
これの原因はおそらく、ラオスという統一国家ができたのがごく最近であること(近世はまだヴィエンチャン王国、ルアンパバーン王国、チャンパーサック王国・シェーンクアーン王国などに分かれていた)、共産化の際の内戦がすさまじかったこと、民族的に放っておくとタイに同化されかねないことなどが影響しているのだろう。